背 景
朝鮮中央TV報道が8月5日に報道した洪水被災は、1000棟以上被災、約5000人が避難と去年の台風洪水とは桁違いの被害状況である。
しかし、その場所はどこなのかは不明である。
今回の思った事
朝鮮中央TVのニュース映像から、場所がどこなのかをGoogle Erathの衛星画像で特定してみた!!
調べた事
まず、朝鮮中央TVの今回の洪水ニュース映像を探し、その映像の中から被災地の場所を特定する画像を抽出し、Google Earthでその場所を特定してみる。
抽出した画像
「崩壊した橋」と「洪水に合った住宅地」の2つの画像を抽出した。
以下にGoogle Earthで場所特定に必要な特徴をあげる。
「崩壊した橋」の特徴物
①大きな川である。
②橋がある。
③高いビルがある。
④対岸は平坦である。
⑤川は左から右に流れている。
⑥後ろの山並みの形状。
「洪水に合った住宅地」
①住宅は河口方向に向かって右側にある。
②住宅が密集している。
③屋根に白い線状部分がある。
④住宅と異なる木造の小屋らしきもの。
⑤遠くに白い高い建物。
推定
映像内の被災住宅場所は、最大被害の発生場所の周りで撮影しているはず。
前回記事の「北朝鮮 洪水の痕跡」より、橋崩壊の原因は、近くの上流側で堤防決壊し、その土砂等で橋が壊された可能性大である。したがって、橋の上流側に被災場所があるはず。
分かった事
Google Earthで探した結果、被災地は、咸鏡南道新興郡であった。
被害状況は、橋の片側の崩壊、住宅街を守るように高い堤防が決壊したようだ。
これにより、近くを走る鉄道と川の間が洪水で氾濫したものと思われる。
その為、約1000棟もの家屋が浸水。破壊され、5000人もの方が非難したものと。
さらに農業用水も道路も耕作地も被害にあった様だ。
動 画
最後に感じた事
決壊した堤防の場所は、水害が予見された場所なので、相当高く頑丈(?)に作られたと思うが、その想定を超えて豪雨が振ったために、何らかの事情で堤防が決壊したものと思われる。
その原因は、まだGoogle Earthには被災後の衛星画像が無い為、判断することは出来ない。
しかし、北朝鮮の洪水被害をGoogle Earthで見ていると、簡単に堤防が決壊しているので、その強度に問題があるのではと思われる。